佐渡テレビジョン

新春短歌 ~ジュニアの部~

酒井 友二 選  応募総数 102首

特  選 佐渡テレビジョン賞

不景気で我が家もピンチとお母さん
        事業仕分けでお年玉カット  西野 妃美香(真野中3年)

準特選

また一年新しい事にチャレンジし
        失敗おそれずやる気でせめる   土屋 日夏梨 (両津吉井小5年)

準特選

一番に白い野原をサクサクと
        踏みて感じる新しい年      石坂 真帆  (真野中3年)

秀   逸

初みくじ希望と夢をふくらませ
        今年の一歩開く瞬間       川原 麻佳 (真野中3年)

プロ野球侍ジャパン最強だ
        もう日本にかなうてきなし    池野 航平 (両津吉井小5年)

寝正月ゆっくりするのはいいことと
        思えど足が机に向かう      池  亮介 (真野中3年)

大晦日カウントダウンが始まった
        受験が徐々に近づいてくる    金子 淑美 (真野中3年)

ありがとう地ふぶきやまぬ元旦に
        バイク走らせ年賀状来る     高柳 瑠那 (真野中3年)

弟と作りし二つの雪だるま
        外から家の中を見ている     滝田 美夏 (真野中3年)

春の風ゆったりふいて気もちいい
        さくらのつぼみもふくらんでくる 梅ノ木沢 亮 (松ヶ崎小6年)

佳  作

カーテンを開けたら庭は初景色
   今年は夢が叶う気がする    知本 みやび(真野中3年)

新年の広びろとした初景色
   きれいだなあと大空を見る   山田 圭介(真野中3年)

しんしんと雪がしずかに舞い落ちる
   ああもう今年がやって来たのか 渡辺 星花(松ヶ崎中3年)

もちを焼き砂糖醤油に海苔をまく
   我が家につづく長い伝統    齋藤 悠輝(真野中3年)

みかん手にこたつを囲みテレビ見る
   これぞ我が家のお正月です   渡辺 星花(松ヶ崎中3年)

元旦に届いて嬉しい年賀状
   私の年賀も届いているかな   菊地 結衣(真野中3年)

マフラーをしっかり巻いて合格の
   祈願に行こう二年参りに    長  祐希(真野中3年)

除夜の鐘に寒さこらえて手を合わせ
   新たな年に夢を走らす     上條 真季(真野中3年)

今までと少し違う新年に
   ため息をつく受験が近い    吹屋 拓己(真野中3年)

初詣で今年は受験がひかえてる
   願いは一つ合格祈     願硲  美紗稀(真野中3年)

初詣でさい銭五円で神頼み
   むしがよすぎる合格祈願    西野 妃美香(真野中3年)

正月も勉強するのが受験生
  けれどもゆっくりしたいもんだな 高津 知幸(真野中3年)

正月はこたつに入ってぬくぬくと
    みかんを食べる至福の時間  臼杵 めぐみ(真野中3年)

正月はこたつにみかんゆったりと
ナマケモノになれみんないっしょに 矢田 汐海(両津吉井小5年)

ふくぶくろたくさん入ってうれしくて
 中みが楽しみドキドキワクワク 土屋 日夏梨(両津吉井小5年)

初売りへ勇んで家族みなで来て
    増えるは荷物減るのは会話  菊池 実菜(真野中3年)

初売りに足を運んで得たものは
    買った物より疲れた感じ   金子 淑美(真野中3年)

陽だまりに笑った顔の雪だるま
    幼子の心映したままに    三浦 久伸(真野中3年)

自らも走っている気分になりながら
    ハラハラと見る箱根駅伝   遠藤 大貴(真野中3年)

新春で新たな人生スタートと
    思えども寝坊は改められず  島倉 大輝(真野中3年)

書き初めで誓った今年の目標も
    月日がたてばきっと忘れる  佐々木 唯(真野中3年)

お年玉父から私に手わたされ
    母が言ったよ預かろうかと  本間 諒介(真野中3年)

お年玉もらって喜ぶ子の後ろ
    母も笑顔で待ち受けている 清水 玲緒奈(松ヶ崎中3年)

春の空そろそろ虫が鳴くころだ
    早くいきたい高校の道    本間 康明(真野中3年)

雪とけて桜の見ごろを迎えるとき
    私の夢も咲かせる時だ    川原 麻佳(真野中3年)

【選 評】

 応募期間が冬休みに重なったせいか、全体として新年に関わる作品が多かったが、小学生・中学生それぞれの段階で、大人にはない感覚の鋭さが見受けられた。 小学生には正月を楽しむ余裕、中学生では参加者が三年生だけに片寄ったこともあって、目前の高校入試を題材にした作品が目立った。 特選作は政治と家庭を結びつけた視野の広さ、準特選・秀逸には作者の心底を窺わせる余韻が漂っている。佳作にも発想の秀れた作が沢山ある。