佐渡テレビジョン

新春川柳 ~一般の部~

小島 仁 選  応募総数 199句

特  選 佐渡市公民館長賞

初夢は 空に群れ飛ぶ朱鷺の舞   清水 勇 (千種)

準特選

新春や とらも見上げる初日の出     菊池 サエ子 (徳和)

準特選

福袋 もらった孫の初笑い        長野 完二  (大和)

秀   逸

年賀状 初日の出から待つ心      後藤 芳則  (窪田)

新春の一歩 踏み出すマニフェスト   大蔵 靖子  (貝塚)

笑い皺 重ねてくぐる大鳥居      清水 勇   (千種)

新調の エプロン母の晴れ着です    本間 道子  (相川下戸村)

年重ね 塗りも剥げずに夫婦箸     保科 ひろし (畑野)

狛犬が 晴れ着の妻に振り向いた    本間 一生  (新穂)

夢叶い ハッピーとらの初日の出    堀口 トシ子 (金井新保)

佳  作

賀状見て 孫の秘めたる夢を知る   渡辺 美智子(梅津)

歳月が くれた老後の小宇宙     保科 ひろし(畑野)

あいどりも 呼吸の合った五十年   渡邉 威人(金井新保)

賀状書く 会いたい人の顔ばかり   本間 道子(相川下戸村)

キッチンと 座敷行き来の三ケ日   本間 實穂子(新穂武井)

初鏡 まだまだいける老の恋     大蔵 靖子(貝塚)

八人の 曾孫に会えるお年玉     榎 フミヱ(加茂歌代)

老いてなお 夢追いかける初日の出  堀口 トシ子(金井新保)

初詣で テレビで済まし寝正月    榎田 繁雄(八幡町)

不況風 年金細るお年玉       吹屋 チヅ(真野大川)

通知表 持参年玉積み上げる     高埜 健蔵(滝脇)

マフラーを 取って礼する初電話   山本 千代枝(平清水)

別れ住む 子等と過ごせし三ケ日   嵯峨谷 正敏(中興)

政権を 息子に託し屠蘇に酔う    高埜 健蔵(滝脇)

身の丈に 合わせて歩む初詣で    髙橋 アサ子(福浦)

新春を 十七文字で日を過ごし    岩倉 武吉(沢根五十里)

おめでとう 挨拶交わし祝い酒    後藤 芳則(窪田)

元日に 初日拝める有り難さ     神蔵 ミヨシ(下横山)

初売りや 客足早し福袋       嵯峨谷 正敏(中興)

獅子太鼓 孫は振り付け踊りだす   本間 光春(河原田本町)

七草が 見え隠れする粥の中     本間 一生(新穂)

めぐる春 歩幅合わせて丸く生き   吹屋 チヅ(真野大川)

カレンダー バトンを渡す除夜の鐘  嶋田 富美男(畑野)

八十路坂 減りゆく賀状増える皺   金子 みのる(四日町)

心地よい 賀詞鏤める処生術     飯田 のぶ夫(中興)

【選 評】

「初春の話題」として「虎」「初詣で」「初夢」「お年玉」など、そこへ佐渡の場合には「朱鷺」が加わりますが、全般的に句の構成が巧みで秀逸が多かった様に思います。 また、着想、句の構成は良くても募集した趣旨に遠いものは除きました。「トキの舞ふ」「マフラーを取りて」などの文語調は訂正、「初春」はよいが「新年」と書いてハルはいただけません。表現にもう一工夫が欲しい物も幾つかありました。佳作は順不同です。