かや葺き屋根の家の暮らしの様子

かや葺き屋根の家の暮らしの様子 佐渡が島の半農・半漁の古澤が佐渡の味覚と各種イベントをお伝えします。朱鷺が舞う手付かずの自然と歴史や田舎街の風景、グルメを堪能できる佐渡が島はたいへん身近な観光地です。

かや葺き屋根の家の暮らしの様子 【かや葺き屋根の家の暮らしの様子】
かや葺き屋根の家での暮しは、気が遠くなるような時間、何とも云えないほどの手間暇が掛ります。 かつての昔からのこのような暮しでの中心的な存在である“囲炉裏”を使わなくなって、 屋根裏全体にその煙りを回して燻(いぶ)さなくなって“屋根の持ち”が短くなっている事が長年気掛かりでした。
我が家では、せめて冬場だけでもと思いまして、土間に薪スト-ブを据え付けてコナラの薪を焚いて 『冬は冷えて寒い我が家の暖房と屋根裏に煙りを回す』作業を行っています。

【楢(コナラ)の薪】について
毎晩秋に電柱ほどの大きさの楢(コナラ)を“薪用”に2~3本伐採・搬出・玉切り・薪割りをして 軒下に積んで一年間乾燥をしてから使い始めます。この楢(コナラ)の薪をお風呂用とストーブ用に使いますが、 燃えて残った木灰は、縄文の味わいの栃餅を作る為の栃の実のアク抜き用に無くてはならない 最高の材料として使用し、その後は土に還ります。 不便ながらのこの暮らしを、 遊気農業的・半農半漁の生業と共に末永く大切に楽しみたいと思っています。

とんぼ 地域のこと
私たちが幼少の頃は、海岸線沿いに点在する各集落には沢山の子供がいましたが、進学や就職で島外に出ていく割合が多かったのは、戦後に生まれた私たちの世代からです。それから云十年が経ち、いつしか限界集落と呼ばれるようになりました。このままでは自分が生まれ育った集落や、この島に代々伝わってきた古くからの営みが消えてしまうようで一抹の寂しさを感じております。将来に向かって私の暮らす島全体が、少しでも明るい方向に進んでいけばという想いで、個人レベルのささやかな取り組みではありますが、自然観察会や登山ガイドなど以前から都会からの人の行き来を促進させる活動も行っております。



【 お手伝いさん募集中 】
屋根の葺き替え作業の他にも、キノコ栽培・収穫・原木の伐採・搬出やキノコ種菌の植菌・伏せ込み管理作業、
薪割り、梅干し用青梅の収穫、下草刈り、栃の実拾い、など四季折々の野外作業が有ります。
随時お手伝いさんを募集していますので、お問合せの上でお出掛け下さいませ。

【 自己紹介 】
私共は佐渡が島に住んでいます「こざわ(古澤)」と申します半農半漁のお百姓さんです。
自然が好きで「まいぺーす」(?)がモットー!の美男氏。
藍染のバンダナ作務ズボン・ワラぞうりがトレードスタイルです。
かや葺き屋根の家で、毎日、楢(コナラ)の薪で沸かしたお風呂に入りながら
気ままな田舎暮らしをしております。