“本物のきのこ”と“いつかの当たり前”を今ここから。

スーパーなど向けに通年流通をしているキノコは、漁師が海で魚を獲るように、山や森に自生したものをキノコ採りの名人が採取したものではありません。また、お米や野菜のように農家が田畑やビニールハウスで生産したものでもありません。企業によって工場で促成栽培されたものです。それに対して、私共の生業である“原木栽培”は、農業でもあり林業でもあると考えております。 きのこの原木栽培は、森で伐採した広葉樹に“きのこの種”と呼べる種菌を打ち込み、再びほだ木を森に預けて、そしてキノコの発生条件が整うように手を加えながら収穫期を待ちます。ほだ木に宿った菌糸は、木の栄養分と水分を吸収してきのこへと育ち、ほだ木は数年間の収穫の恵みを私共にもたらします。そのサイクルを経て、ほだ木は朽ちて分解されて土へと返ります。菌類は生態系における“分解者”としての役割を担っています。きのこの原木栽培は、最も自然に優しい栽培方法であると共に、地域の里山の保全と林業の在り方を変える力を秘めていると考えております。木材としての価値以上の恵みをもたらしてくれるのです。

▼ミッション
森の価値の向上。天然物に引け劣らない本物のきのこの消費体験、さらには栽培体験を楽しめる社会の実現。

▼活動内容
きのこの原木栽培主体の産直経営。
原木栽培の知識の体系化、私共の栽培地の公開見学、出張栽培指導も。
栽培体験ツールとして栽培用のほだ木も販売。

▼略歴
大手食品メーカーの技術職を経て、家業のきのこの菌床栽培を継ぐ。その後、自然にやさしい原木栽培のスタイルにシフト。自慢のきのこは、自然食品を扱う小売店での取り扱いのみならず、ミシュランガイド認定の料理店、寝台付き豪華客室列車でのクルーズトレインでのメニュー、日本各地に息づく自然や伝統文化の魅力を新たなスタイルで紡ぎ出す期間限定の野外レストラン“DINING OUT SADO with LEXUS”、等でも食材採用の実績あり。JAZZ・ウイスキー・麺類・笑点が好き。かや葺き屋根の家では、旧式ながらも奥深い暮らしをマイペースに楽しむ。日本焚火学会会員。島内のトレッキングガイドも。

▼メディア掲載歴
日本テレビ 『遠くへ行きたい』/2008年10月19日放送 
第1927回 トキ舞う佐渡の宝探し 旅人:松木安太郎氏(サッカー元日本代表、解説者)
私共の原木舞茸、原木なめこが紹介されました。

雑誌『料理王国』/2012年12月号
シェフの山田チカラさんにお越し頂き、私共の栽培地にて
原木舞茸の収穫体験を行って頂きました。